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子どもたちをお店に招待する新しい取り組み「みせしょくパーティー」を実施しました。

2024年12月22日(日)の夕方、恵比寿の「おおぜき中華そば店」へ、渋谷区の児童養護施設内で暮らしている小学生から高校生まで、5人の子どもたちを招待しました。

子どもたちに熱々のラーメンを提供する店主の大関さん。

この「みせしょくパーティー」は、外食に対する子どもたちの体験格差をなくしたいという想いから、より直接的に子どもたちへリーチできないかと昨年から考えていた取り組みで、都内いくつかの児童養護施設を訪問して意見交換を重ねてきました。
児童養護施設の子どもたちは、4~6人程度のグループに分かれてユニットごとに生活していることが多く、中には施設内だけでなく、一軒家の家庭的な環境で生活している子どもたちもいます。この結びつきの強いユニット単位で子供たちをお店に招待し、外食の楽しさを感じてもらうというのが今回の趣旨です。

「おおぜき中華そば店」の店頭に貼ってあるポスター。

今回開催してくれるのは、グルメサイトの評価がこぞって高く、毎日のように行列ができる人気繁盛店の「おおぜき 中華そば店」。以前大関さんの奥様から、「毎週日曜日にお店のこども食堂を開いているものの、お店の雰囲気的に子どもたちが入りづらいのでは」と伺ったことから、この取り組みを提案したのがきっかけでした。
そして、このお店に子どもたちを招待するため童養護施設を訪れたのは、遅れた木枯らしが吹き始めた11月頃。お話をした施設の方からも「体験する機会が少ないのでぜひお願いしたい」と回答を直ぐに頂き、とんとん拍子で日程も決まり、約1ヶ月後には開催することができました。

トッピングは「なんでもどうぞ」。熱々のラーメンを頬張ります。

開催当日、来店した子どもたちの緊張を感じ取った大関さんの奥様が「ラーメンは好きなの選んでね、トッピングは好きなものをなんでもどうぞ」と笑顔で話しかけます。それでも子どもたちは最初遠慮がちでしたが、「遠慮しちゃダメだよ」と言われてからは、「じゃあ大盛り!」「私は煮玉子!」と続々と手があがりました。

そこからは打ち解けた雰囲気で、ラーメンを待っている間も皆でワイワイ過ごし、湯気が立つ熱々のどんぶりが目の前に到着すると、みんな目を大きく見開いて「美味しい!」と声を上げていました。大盛りの子も数分でペロリと平らげてしまい、中にはスープを一滴も残らず飲み干した子も。「チャーシューが美味しすぎてやばかった」など笑顔で喜んでくれている様子が印象的でした。

そして、食後も皆で会話を楽しみつつ、最後、奥様がみんなとハイタッチを交わしながら「顔も覚えたからいつでも声かけてね、遠慮しないでまた来てね」とお見送りをして今回のイベントは終了となりました。

子どもたちを「また来てね」とハイタッチで見送る奥様。

今回、みせしょくパーティーは初めての開催となりましたが、お店を貸切にして招待制にすることで、子どもたちも気兼ねなくお店に行くことができ、外食体験が少ない子どもたちに対し確実に届けられる取り組みだと実感ができました。また、開催するお店さんとしても、一般のお客さんが予約して来店する場合とほぼ変わらない対応であることや、他にお客さんがいないので来店した子供達とも交流がしやすいこと、またカウンターのみなど小規模な店舗でも実施が可能であることなど、活動を継続しやすいのではとも思いました。

子どもたちが帰ったあと、大関さんご夫妻から「みんな笑顔で過ごしてくれてよかったです。喜んでくれてほっとしました。子どもたちと顔を合わせながら会話も楽しむことができて、私たちも本当に嬉しかったです。次はいつやりましょうか?」と早速お声が。もう次の招待を考えているようでした。

現在、東京都内だけでも約60箇所の児童養護施設があり、3,200人ほどの子どもたちが生活しています。お店と児童養護施設が直接的にやり取りすることにハードルがあったとしても、私たちが間に立って双方を丁寧につないでいくことで、このような機会を増やしていきたいと思います。

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