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「みせしょくチケット」プロジェクトが始まります!
現在コロナ禍においては、子ども食堂の開催が満足にできない状況にあります。
密を避けなければならないことから、ある調査では、感染拡大がある程度落ち着いた現状でもコロナ前に比べて35%程度の開催に留まっているとのことです。
このような状況は、私たち「お店のこども食堂」でも同様です。更に飲食店はコロナの影響をダイレクトに受けているがゆえに、みせしょくを新たに開催していくことには大きなハードルがある状況が続いています。
そこで先日、以前からことあるごとに相談をさせて頂いていた、NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長の栗林さんとこのような状況のなかでもできることはないかという視点で意見交換させていただくことにしました。
この栗林さんは、コロナ禍における子ども食堂の現状を天皇皇后両陛下にご説明されるなど、こども食堂を取り巻く実情に非常に精通されています。
そしてその対話の中から、WAKUWAKUが豊島区役所から委託を受けて、豊島区在住の困りごとのある子育て世帯の方へお米などを配布する取り組みを行っていると聞きました。そして、その配布の際に、協力してもらえる飲食店さんで食事ができる無料券を配布して、そのチケットを持って営業中に来店してもらえれば、食事ができるようにするアイディアを思いつきました。
これまでは、飲食店さんが自ら企画を立ててみせしょくを運営してきましたが、今回は、行政やNPOとタッグとお互いの強みを活かしながら活動するので、これまで、みせしょくを自力で始めたり継続したりすることに二の足を踏んでいた飲食店さんも気軽に参加することができ、また、本当に困っている方達対して届けたいという想いも実現させることができるようになるというものです。
今回は豊島区限定の取り組みとはなりますが、行政区ごとの取り組み方にばらつきがあって、一律で進めようとしてもなかなか進まない現実を感じていたところ、むしろ視点をローカルに置くことで、実情にあった効果的な活動をすることができるのではないかとも思いました。
そしてこの12月12日に「ライス!ナイス!プロジェクト」と名付けられたこの配布イベントが豊島区役所で行われるということで、視察を兼ねてボランティアとして参加し、会場の雰囲気を肌で感じてきました。
2時間ほどの配布時間の間に110世帯もの方が来場されて、お米だけでなく、無印良品さんやロフトさんからは雑貨や生活用品が、大和証券さんからも有志でお菓子の詰め合わせが一緒に配布されていました。この区役所以外にも公民館のようなところ21箇所でも配布をしているようで、これにも合計で500世帯の方々がいらっしゃるようです。
会場で配られたお米イベント参加者の声(一部抜粋)
・いつもありがとうございます!1人でしんどい時も1人じゃないって思えてがんばれます!感謝です!
・毎月お米などをいただき大変助かっております。ありがとうございます。月1回のこの日がとても楽しみで子供もたくさんおにぎりが食べれてうれしそうにしています。
・年末でお忙しい中、この様なご支援をいただき本当にありがとうございます。お米は食事券だけでなくおかしや私用のコスメまでいただき感謝でいっぱいです。何よりあたたかくやさしい笑顔でむかえてくださった皆様のお優しさに感動し、大変あたたかな気持ちになりました。たくさんの愛と心のこもったプレゼントを本当にありがとうございました。
・コロナ禍で仕事の収入が凄く影響受けました。豊島区の家庭支援団体などにいつも応援してくれて、感謝しております。これからいろいろな困難を乗り越えて頑張って行きます。宜しくお願い致します。
この視察によって具体的なイメージもできるようになったので、これから、次回来年2月下旬の開催時にチケットを配布できるよう、取り組みの設計と具体的な準備を始めていきます。この「みせしょくチケット」の取り組みは引き続きレポートさせていただく予定です!
豊島子どもWAKUWAKUネットワーク
https://toshimawakuwaku.com/