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大手外食チェーンのコロワイドさんへ伺いました。
先日、コロワイドさんがとても大胆なこども食堂の運営を開始したとの噂を聞きつけて、横浜みなとみらいにある本社へお伺いしました。
当社は、牛角を運営している(株)レインズインターナショナルから社内ベンチャーで独立した会社ですが、その後このレインズ社はコロワイドさんの子会社になっており、このつながりからの訪問となりました。
元レインズ社でこども食堂を運営する(株)ダイニングエールの社長である渡邊さんに話を伺ったところ、今年6月に資本力を活かして、通常のこども食堂ではありえないスケールのお店である「コロワイドこども食堂」(通称「ココ食堂」)をオープンさせたそうです。・こども食堂のためだけに物件を借りて、1,000万かけて内装工事してくつろげる環境に。・毎日無料で食事を提供していて、営業時間も平日15時~20時、休日11時~20時。・メニューは3種類から選べて、内容も毎日変わる。更にドリンクバー付きで飲み放題。
「こう見えても実は私たちは社会的な活動に熱心なんです(笑)」と前置きをしながら、「子供たちの目線に立って、どういうこども食堂が理想的か、一旦、全力で実現化させてみようということになりそれで作ったのがこのココ食堂です」と渡邊さんは語り、「社会貢献だけでなく、お子様メニュー開発において参考になります」とメリットも強調していました。
要は、これまで子供向けメニュー開発といっても大人のみが行っていて、実際に子供たちから直接意見をもらうことはなかったなかで、ここでは保護者の方からも含めて、生の意見が収集できるメリットがあるということなのです。
だだ、課題もあるようで居心地が良すぎるがゆえに、実際に現場に行くと、本当に必要な人たちに届けられているのだろうかという疑問を抱くことがあり、またコロワイドさん自体が大企業であるがゆえに、この取り組みに対して社内で共感してもらうこともなかなか難しいとも言われていました。
最後に「グループの代表からもこの活動については任されているので、今後も10店舗目指して理想を追求してやっていきますよ。」と渡邊さんが満面の笑みで決意を話してくれたところで、オフィスを後にしました。
そして次に向かうは、横浜京急富岡駅にある「ココ食堂」です。
駅を出て徒歩3分の商店街沿いビルの2階。居酒屋さんの居抜きで入居したとのことですが、内装は造り替えられていて子供部屋を連想するような雰囲気で、太陽光が入る明るい空間でした。席数は約50席で、ボックス型になっている席が多く、ファミリーレストランにいるようなゆったりとした居心地の良さがあります。壁は落書きできるように黒板にしていたり、テーブルの角にクッションの加工が施されていたりと、子供たちのことを考えた工夫がたくさんです。
また、提供するメニューは毎日管理栄養士さんが作成しており、調理や接客もボランティアではなく、ココ食堂専属の社員の方が常時3~4名ほど働いているとのことで運営面も万全です。あと、面白かったのが、量が選べるようになっているところで、これは子供たちにきちんと全部食べきってもらいたいという想いからとのことでした。
来店者の方は平日で約50人、土日で約100人前後にもなるそうで、当日は17時頃に伺ったのですが、みるみる人数が増えて、直ぐに子供たちの元気な声でいっぱいになってきたので、その場を後にすることしました。
飲食店が子供たちの目線に立って理想を追求し、それを現実化させたのがこの「ココ食堂」。ここまで実現化させたこども食堂を目の当たりにすると流石に衝撃がありました。また、このコロナ禍で特に大きな影響が受けた大手外食チェーン店さんが、この時期にこれだけの取り組みをすることも大変驚きでした。
皆さんも是非この「ココ食堂」の今後に注目してみてください!
「ココ食堂」 ※現在は「こども食堂なぎさ」
神奈川県横浜市金沢区富岡東5丁目21-4
エバーズ第4富岡ビル2F