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活動レポート 新たな試み
各お店において、約8か月間におよんだコロナ過の活動休止期間中は、あらためて「お店のこども食堂」の取り組みそのものを考える機会となったようです。
この12月からの活動再開に向けてお店とやり取りをし始めると、「より困っている子供さんやご家族に絞った活動はできないか」という話が複数、上がってくるようになりました。
それは休止前の活動を振り返った際に、実際のところ、安価で食事を提供する必要性を感じづらい方々の来店もあって、ダイレクトに社会貢献できている実感が持てないことからのお話でした。
もちろん、こども食堂は、貧困対策だけではなく、例えば「教育の場」や「子育ての場」のように広い機能を持っていますが、一方で、本当に必要な子供たちに、温かい食事と私たちの想いは届いているのだろうかと実際に開催した方が率直に感じるということはとても本質的なことだとも思えました。
そして、我々もこのことは従前から課題意識があり、様々思案するなかで、今回、行政機関を介して、地域的な活動をされている方と連携していくアイデアを思いつきました。
それは、生活上の課題を抱える人たちに個別支援を行っている、地域のコミュニティソーシャルワーカーさんにお店で使える食事券を渡して、より必要な子供たちに配布してもらうというものです。そして、券を持つ子供たちは、日時指定なくお店が営業していればいつでも好きな時に食事ができるというものでもあります。
これは、子供たちの本当の顔を知っている、信頼できる地域の方と繋がることでできる「本当に必要な人がいつでもおなかと心を満たせる環境づくり」への、私たちの新たなチャレンジです。
そして今回、この取り組みに深く共感をしてくれた、7号店「Sunshine ケバブ」の店主、ブイヤンさんと共に、ワーカーさんをご紹介していただくために、豊島区役所の子ども若者課へ打ち合わせに行って来ました。ワーカーさんも、私たちの想いに前向きに共感してくれて、具体的な運営方法についても積極的に意見を出してくれました。
今までは月曜日にテイクアウトで開催していたブイヤンさんですが、「これからはチケット持っていたらいつでもおいで」と、ワーカーさんに子供たちへのメッセージを託していました。
従来の多機能なこども食堂の考え方も大事にしつつ、もう一方の取り組みとして、より近くで子供たちに手を差し伸べるために、いろいろな地域でこのような連携をさらに深めていきたいと思います。